toddler’s diary

以前は研究にあまり関係ない雑談・2023年4月から本を通じた自分の振り返りやってます

野水克己「現代微分幾何入門」裳華房 1981

出張が続いていたこともありますが、気づくとあっという間に半月も更新していないという状態です。別称「遺言ブログ」とも言われているこのブログも、何度か書いているようにもうだいたい書きたいことは書き尽くして、本の整理の目途もある程度経ったのでもう終了してもいいのですが、このブログが終わると死ぬのではないかと心配してくださる方もいるのでできるだけ続けようと思います。

 

さて、微分幾何学といえば、私は甘利先生の情報幾何から入ったというのもあり、基本的には座標表示で記述されるものに慣れきっています。一方、現代流には座標を使わないで記述するのが主流なので、そこにギャップを感じてしまいます。

 

いわゆる野水小林流というのが座標を使わない流儀の走りということを聞きましたが、この野水先生の本は大部分は座標の言葉で書かれていて、後半になってくると座標を使わない書き方が増えてきます。

 

だいたいの本は最初の方だけちゃんと読んで、後半まで到達できないことが多いので、この本からは現代流の微分幾何を学ぶのは自分にとっては難しいかもと思ってしまいます。