toddler’s diary

以前は研究にあまり関係ない雑談・2023年4月から本を通じた自分の振り返りやってます

D.J. Amit "Modeling brain functions" Cambridge university press 1989

Amit は第2次ニューラルネットブームの主力研究者の一人だと思いますが、具体的にどういう研究をした人なのかはよく知りません。

 

この本で出てくる脳のモデルはアトラクダイナミクスに着目したもので、日本だと津田一郎先生とか谷淳さんとかがこの方面に近いのかなと思います。昨今だとリザバーコンピュータのようなものも一部には受けていて、末谷さんなんかもこの路線で研究されています。

 

私も修士時代は記憶モデル関係だったので、アトラクタ=記憶というイメージはあるのですが、深層学習時代になるとこのあたりもいろいろ書き換えが必要な気がします。そもそも上にあげたような人たちは、カオス的脳感とかシンボルバインディングとか哲学的な側面が先行することが多くて、中身がそれについていっていない感じがして、自分ではちょっと近寄りがたい部分はあります。それでも末谷先生経由で津田一郎先生の新学術に協力研究者として加えていただいたりして情報はアップデートするようにはしています。