toddler’s diary

以前は研究にあまり関係ない雑談・2023年4月から本を通じた自分の振り返りやってます

B.W.チャー「はじめての(よくわかる)MapleV」サイバネットシステム 1993

以前も書いたと思いますが、数式処理システムは電総研に入って最初のころは Mathematika を使っていましたが、田中さんに Maple を教えてもらってから Maple を使うようになりました。さらに産総研では一時期サイトライセンスをもっていた時期があったので必須のツールになっていました。ICA とか数理統計とかで漸近展開して期待値取るような計算だと Taylor 展開してからガウス積分するみたいなのがいっぱい出てくるので重宝しました。

 

一方で、統計力学計算のように N で総和を取るようなもので、N を大きくしていった漸近的な振る舞いとかはそのままでは計算できなくて、ちょっと工夫が必要になりました。本当はレプリカ計算とかもできるとありがたいのですが、いまどきその辺もできるようになっているかもしれません。

 

この本は MapleV をサイバネットシステムから購入するともれなくついてきていたような気がします。昔使っていたころはわりとリーズナブルな値段だったと思いますが、最近見積もりをとったところ結構な値段がしていましたし、最近ではガリガリ計算することもなくなったので購入を見送った記憶があります。