今はすっかり深層学習に取って代わられた感がありますが、この本が出たころは
バイオインフォマティクスもカーネル法が全盛でした。津田さんとJP Vert さんたちが編集したこの本はある意味その集大成だったのかもしれません。
井手さんがカーネル本の書評で「ヤバイ」と評していて、井手さんの意図とは違いますが、ある意味集大成的な本が出るとその分野はあまりやることがなくなってくることはあると思います。
なお、この本では私のカーネルCCAの文献が引用されていますが、JP Vert さんから、どう引用するのが適切か聞かれて困った記憶があります。ちゃんとしたものは Arxiv からしか出ておらず、前にも書いたかもしれませんが、この国際会議の論文集にはいろいろ忙しかったこともあり投稿しなかったため、私の筆頭ではもっとも引用されているこの論文はちゃんとした形では出ていません。まあ情報が伝われば別に形など特にこだわらないのでいいのですが。
