toddler’s diary

以前は研究にあまり関係ない雑談・2023年4月から本を通じた自分の振り返りやってます

トーマス・ミコシュ 「ファイナンスのための確率微分方程式:ブラック=ショールズ公式入門」東京大学出版局 2000

統計学科が経済学部にある通り、確率統計の大きな応用先の一つが経済学ですが、計数にいて経済関係の話を聞くことはほとんどないので、ブラックショールズのような超有名な確率微分方程式はおろか、そもそも確率微分方程式についてほとんど知識がありませんでしたし、なんなら今でも結構怪しいです。この本は経済学部の学生でもわかりやすいように確率微分方程式の基礎から解説してあり、がちがちの数学というわけではないので読みやすい本でした。

 

前にも書いたように、資産運用とか興味も知識もほとんどなくて、昔シティバンクとかに外貨貯金をするのが流行っていた時期に数百円みたいなオーダーで得したり損したりしていましたが、資産運用は情報の収集とデータの分析が必要で、そこに労力をかけるモチベーションみたいなものがほとんどありません。結局のところ、セミナーをやったり自分の能力に近いベクトルでがんばる方が着実にお金はたまっていくという感覚です。

 

その上なんといってもバブルを経験しているので、資金に関してリスクを取ることに対して警戒心が強いのだと思います。まあこれは完全に個人の価値観の問題だと思います。昔スポ愛の合宿で、OBの方がマルチ商法みたいなのをみんなに進めてきたことがありますが、さすがにみんな知識があって警戒していたのでその話にのろうという人は全くいませんでした。私はホームページやいろいろなところに情報を出しているので、資産運用の誘いのDMがよく来ますが、全部スパム行きにしています。逆に面白い研究だと話に乗っかってしまうので、そこから切り崩されると弱かったりするかもしれません。