toddler’s diary

以前は研究にあまり関係ない雑談・2023年4月から本を通じた自分の振り返りやってます

筒井康隆「狂気の沙汰も金次第」新潮文庫 1976

突然研究とは関係のない本の登場です。

 

子供の頃の思い出を書くのに流石に研究書縛りだときついということで、たぶん最も繰り返して読んだ本の最上位に来そうなこの本を持ってきました。

 

これは中高一緒だった同級生に中2の頃勧めてもらって読んだ本です。それからしばらくの間ずっと筒井康隆を愛読してきましたが、その中でもこの最初の本には思い入れがあります。

 

ちょうど思春期で、ちょっとエッチでしかもさまざまな方面に筒井康隆らしいユーモアがちりばめられているエッセイにドはまりしてしまいました。もともと小学生くらいのころから遠藤周作のユーモア小説集とかも好きでした。

 

筒井康隆はいろいろ読みましたが、やはりエッセイや短編集が子供にもわかりやすく、虚人たちや虚航船団は面白かったものの、ちゃんと深くまで理解できているかはちょっと怪しい感じです。

 

なお、この本を紹介してくれた友人は、中学時代授業中に隣の席でおしゃべりしすぎて先生に叱られるくらい仲がよかったのですが、高校卒業後ずっと音信不通でした。たまたま20年位前からメールでつながって、今でもたまにやりとりがあります。大人になるとなかなか悩みを相談できる友人なんかも作りにくいですが、その唯一無二の友人がいるおかげでなんとかメンタルを保つことができています。 このシリーズを書いていて、自分がいかにメンタル弱くて、いろいろな人に助けられてんだなあということを改めて思い知らされました。