toddler’s diary

以前は研究にあまり関係ない雑談・2023年4月から本を通じた自分の振り返りやってます

星の長時間露光

比較的晴れの日が多いのでその気になれば星の写真を撮る機会はたくさんあるはずだが実際には障壁がいくつかあって難しい。


1.家の近くは明るい。つくばセンター付近は私が来たころは一寸先は闇みたいなところはいっぱいあったのだが、今はどこもかしこも街灯で明るい(もちろん防犯上はそれが好ましいことではあるが)


2.夜に車で出かけるのは難しい。 たいてい夜は飲んだくれているので…


3.そもそも冬は寒いので外で撮影するのは億劫


というわけで、だいたい星を撮るのはどこかに出かけたときについでにということになる。
冬にはなかなかキャンプに行くということにもならないので、年明けに行った某スキー場近くの宿の窓からの星空撮影を決行。


今回挑戦したのは長時間露光。
以前も3分間とかの露光は試したのだが、天体写真というのは基本的に


「たくさん撮った写真を合成したり画像処理したり」


というのが普通であることをやっと最近になって認識した。


長時間露光も30秒露出とかの写真をたくさんつなげて作るということらしい。
というわけで、ググるといろいろ出てくるが、今回は
http://phaku.net/siriuscomp/
を参考に撮影。


できるだけ安直にという発想で、宿の窓からの撮影。
といっても、窓越しだときれいに写らないので窓を開けて撮影する必要があるが、部屋と窓の間に仕切りがあるような間仕切りになっていないと家族の猛顰蹙を買うことになる。
今回の宿は一応それはOKだったが、それでも多少は寒い空気が入ってくるし、何枚も連続で撮っていると撮影の音も結構うるさい。


上のサイトの情報を参考にして

こんな感じの写真を50枚ちょっと撮影(露出30秒なので30分弱ぐらい。結構がんばった)


宿から見えるのは北側の夜空で、宿の駐車場の明かりとかが邪魔にはなっているが、なんとか撮影。
上の写真にはちょうど左上隅に北極星があって、中央に北斗七星がある。
といってもよくわからないと思うので、50枚を siriuscomp を使ってつなげた写真がこちら

やっている処理は基本的に画素 (x,y) ごとに max_t I(x, y, t) をやっているだけ。
自分で書いてもそんなに大変ではない。


今後の課題は、もうちょっと手軽かつ長時間撮れるような環境の探索。つくばでも田舎の方に行けばまだ暗いところもあるかもしれない。
あとは、星空は難易度高いのでもう少し明るい状況下での長時間露光(道路の車の軌跡など)にも挑戦したい。
ただし、複数枚つなげる撮影ではどうしても撮影と撮影の間に短いブランクが見えてしまうので何か補間するような処理が必要かも。


おまけ。

もう一つは金星の写真。金星は明るいので非常に短いシャッタースピードで撮影。
時期的にちょうど三日月状態のときだったのだけど、
望遠レンズで撮ったものをさらに拡大してもいまいちよくわからない。
黒画用紙にカシューナッツ置いて撮影したのと区別がつかない