今回の地震は職場では多くの物が倒れたが,自宅ではそうでもなかったりした.
建物の構造などによって揺れ方も大きく違ったようだ.
今日はそれを踏まえて,どんなものが倒れやすいかについて覚え書き.
まず,棚などは職場は壁にボルトで固定するタイプ,家では家具の下に100円ショップでも売っているようなくさび形の足をかませる物でやっており,今回の地震ではそれで十分持ちこたえた.
一方,そうした処置をしていないところは倒れたりしたものもある. 職場の基準で奥行き40cm高さ120cm未満の棚は耐震基準内であり,特に何もしていなかったが,倒れることもなかった. 職場の壁面家具で何段も積み重ねられている物で,一部固定がされていなかったものがあり,それが落下して非常に危険であった. 幸い人のいない部屋だったため無事だったが背筋が寒くなった. 積み重ね式の家具はちゃんと全部耐震固定されているかを確認しよう.
棚の中の物は,棚の中でかなり揺すられた形跡がある. ガラス戸を閉めていなかった棚からはほとんど本が落下してしまい,自宅でもガラス戸は閉めてあったが手前の方に置いてあった食器が少々割れていた.
机の上のものでは職場ではディスプレイの転倒や落下が激しかった. 机の奥の方に置いてあってPCとケーブル接続されていたにもかかわらず手前から机に落下してしまっていた. やはりあの薄い構造が不安定なのだろうと思う. ディスプレイ同様パーティションやホワイトボードなども転倒したものが多かったようだ.
ディスプレイは転倒だけならまだしも何かにぶつかって液晶が割れると使い物にならないので耐震固定する手段をいろいろ模索中である(幸い自分のディスプレイはいずれも表面が傷ついた程度で済んだ).
また,デスクトップPCもタワー型のとかは比較的薄い作りなので転倒した物が多かった. 一方,パソコンラックや専用台に置いてあったような物はほとんど倒れていない.
それ自体不安定でなくても机から落下してしまうプリンタなどもあったようだが,これは机との摩擦係数が足りなくてすべって落ちてしまったということだと思う. 私の部屋では冷蔵庫の上の電子レンジが落ちていたがたぶんこれも同じ理由.
一概には言えないが原則は「安定した置き方をして,摩擦係数を大きくする」ということを心がけて物の配置を考え直そうと思う.