toddler’s diary

以前は研究にあまり関係ない雑談・2023年4月から本を通じた自分の振り返りやってます

オリンピックと国家の品格

  • 今回のオリンピックでメダルを取ったら,注目度抜群!希少価値があるからね.人間絶対評価だといいつつ,ついつい相対評価してしまうんだなー.
  • 昔も書いたけど,オリンピックといえば国をしょっちゃっている感じでどうもきな臭い.まあ国なんてものは便宜上の区切りみたいなものだから,市町村合併みたいにどんどんくっついて最後に一つになるのが理想なんではないだろうか. 現実には一つになりたくないと思う人がたくさんいるから無理な話だけど.
  • 国家の品格という本が売れているらしい.買ってまで読むような本ではないと思って,私は本屋でパラパラッと立ち読みしただけだが,まあこの手の話はやたらとはやっている. 本当のところは西洋合理主義でも武士道でもなくもっと中庸にあると思うのだけど,そんな本書いても絶対売れないことは請け合いである.
  • まあ国というのもよくわからない. 基本的にはチカラのバランスなんだとは思うけど.A+B と一つにして斥力の強い状態にしておくより,二つばらばらにしたほうがエネルギー状態が低くて安定だということだろうか. EU みたいにどんどん統合していく向きもあって,一方でアメリカの沿岸部と内陸部みたいに全く価値観の違う二つが無理に一緒になっているところもあり,まあそう単純ではないということか.
  • 日本は聖徳太子の昔から,外国から貪欲にいろいろと取り入れてそれを消化してきた文化だと思うので,現在の西洋化というのは逆に日本人的とも思える面もある.
  • 道徳とか品格とか言っても,この多様な価値観の現代ではなかなか難しい.国中同じ価値観で固まっているというのも逆に不気味だし.そんなことになるならオリンピックのメダルなんかいらないって気にもなる.確かにチームワークが悪いと試合にも負ける. だから,愛国心のない国民は滅びるのかもしれない. でもこのままだと滅びるから愛国心を持とう,というのは単に危機感をあおるだけで説得力がない.
  • 教育の問題は,根っこは同じでも技術的にはかなり違ったアプローチを取らなければならないはずだが,その辺りはまだまだかなり原始的である. 学校で採用されている教科書も問題が多いかもしれないが,本として出版されている「教科書」類でましなものは見たことがない. 教育に関する話は今日の本題ではないのでまた別の機会に.