toddler’s diary

以前は研究にあまり関係ない雑談・2023年4月から本を通じた自分の振り返りやってます

P. A. Absil, R. Mahony, R. Sepulchre "Optimization Algorithms on Matrix Manifolds" Princeton University Press 2007

ICA がらみでグラスマンとかシュティーフェルとかフラッグとかの行列多様体上の最適化問題の研究をしていた時期があります。接空間上の勾配法だと基本的には制約付き最適化とかなのでラグランジュの未定乗数法の計算とかで私のような素人でもちょっとは計算できました。

 

筆頭著者の Absil さんは私は直接面識はないですが西森さんが Absil 君呼びしているので若い人だと思います。私はあんまり人を君呼びするのに慣れていません。なんとなく情報数理にだいぶ後の方で入ってこられた藤木さんとか西森さんは君呼びすることもありますが、その程度でしょうか。不遜なことに杉山将さんもついつい君呼びすることがありますが、彼は東工大の学生さんの時から頭角をあらわしていたのでそのせいだと思います。あとは竹内孝さんや梶野さんなんかも学生の時から知っているので君呼びですね。そう考えると意外に多いかもしれません。

 

なお、多様体上の最適化は共役勾配法とか Newton 法とかだと接空間だけの話に収まらなくなってくるので結構面倒なことになりますが、そのあたりはあまりちゃんと勉強したことはないのでこの本で少し補おうと思います。